「公務員試験を独学で勉強しようと考えているけど、何がおすすめなのかを知りたい」「予備校で公務員試験勉強をしているけど、なんだかわかりづらいので市販の参考書で勉強したい」「実際に合格した人が使用した、おすすめの参考書や使用法を知りたい」
このような疑問に答えます。
▼本記事のテーマ
公務員試験のおすすめ参考書紹介 【専門科目編】
▼目次
1.過去問題集【最重要】
2.科目別勉強法(法律系,経済系,政治系,その他)
▼読者へのメッセージ
私は公務員試験に予備校に通っていながら、参考書やテキストがわかりづらいという理由で、市販の参考書に手を出しました。この記事では、2カ月の勉強によって公務員試験を合格した私が、実際に使用したおすすめの参考書のみを紹介しています。
参考書によって勉強の効率、モチベーション、内容の理解度は大きく影響しますし、合格できるかどうかにも関連する問題です。
この記事を参考にして、気になるものから購入することで、公務員試験勉強が始まります。
それでは早速見てみましょう。
▼参考書選びのポイント
まず第一に、参考書を選ぶ際の抑えるべきポイントについて解説します。
私が公務員試験勉強における、参考書選びのポイントは”実績と読みやすさ”です。
参考書の実績とはこれまでに多くの人が使用しており、合格する事ができる内容をカバーしているという、実績のある参考書を選びましょう。
参考書と解いていく中で「この参考書で大丈夫なのか・・・」という不安が出てくることがあります、その時に、多くの人が使用してきたという実績は「この参考書で勉強していけば大丈夫!」という安心感を与えてくれます。
信用していない者に自分の将来を託すなんてことはできません。
また、実際に参考書を手にとって見やすいものを選びましょう。勉強するときは参考書に書いてある内容を【読む→理解→暗記】という流れで勉強していくことになります。その中で読んで理解するために、見やすさは非常に重要なポイントです。
また、公務員試験の参考書はシリーズものが多いです。手を付けるシリーズは統一した方が良いと思っています。なぜならシリーズが異なることで、、構成や言い回し,考え方まで異なることがあるためです。
▼公務員試験シリーズ参考書紹介
基本的に有名な参考書はシリーズになっています。
いくつかありますが、公務員試験において実績のあるものがほとんどです。
・スーパー過去問シリーズ
・スピード解説シリーズ
・最初でつまずかない経済学シリーズ
・速攻の時事
・東京都・特別区のパーフェクト時事
これらの参考書に関しては、別の記事で解説をしています。
出版社が出しているホームページよりも詳しく解説しているので、参考にしてください。
【スー過去】公務員試験の必須問題集スーパー過去問ゼミについて【使い方も解説】
【スピード解説】スー過去の前にはスピード解説を解くべき【おすすめ使用法も解説】
【経済学】公務員試験の定番参考書「最初でつまずかない経済学ミクロ・マクロ編」について【おすすめの使用法も解説】
【時事問題の決定版】速攻の時事【公務員試験受験生は全員購入すべき】
【東京都I類B・特別区】パーフェクト時事【速攻の時事だけでは不十分です】
▼教養試験と専門試験の参考書選びの違いについて
専門試験の勉強は基本的に「導入本→過去問」の流れを繰り返す事が重要です。
教養試験は文章理解や資料解釈など、これまで出た事がない内容を読み解く問題がメインになります。過去問を繰り返し解くというよりも、文章を読むためのコツやテクニックを参考書によって把握して、問題で解けるように練習するような勉強法が適しています。
そのため、勉強は反復練習によって実力をつけ、本番でも安定的に点数を取る事ができる反面、点数の伸びは緩やかで、急激に伸びることは難しいです。
対して、専門試験の勉強は、過去問から多くの問題が出題されます。合格者の多くは「スー過去をひたすら回した」と勉強のコツを解説している事が多いのですが、これは専門試験における勉強に適しています。
しかし、スー過去をいきなり解き始めるのは難しい科目(個人的には民法や経済学は難しいと感じています)は導入本を利用し、事前の知識を身につける必要があると感じています。
いきなり問題を解いても、もちろんわかりませんし、解説を読んでも理解できない場合は勉強の意味がほとんどありません。科目によって「どういう勉強方針でやるか」を考えながら勉強していかないと、無駄な勉強になってしまいます。
それでは具体的な参考書の紹介です.
1.過去問題集【最重要】
まず第一に、過去問集を購入しましょう.
公務員試験では過去問が繰り返し出されることが多いことに加えて、過去問レベルの問題が出題されます。
一般的な参考書は一つの科目に対して、地方上級・国家一般職・東京都特別区・市役所・・・等の問題が網羅されているものが多いです。そのような参考書で勉強するのは幅広く手を出し過ぎています。
問題量が多すぎるとどうしても挫折しやすくなるため、必要最低限の勉強→過去問集が最初に使用するべき参考書です。過去問集が終わった後に,別の参考書に手を出していきましょう。
過去問の重要性に関しては、別の記事で解説をしています。
【保存版】公務員試験の過去問の入手方法【具体的方法は5つだけ】
▼過去問500シリーズ
・地方上級試験の最新年度試験のほか,近年の過去問500問を掲載.
・原則として1ページに問題・解説をセットで収録.見やすく,反復学習しやすい構成です.
・本試験の後に法改正や制度変更があった問題は現状に合わせて改題し,事情問題のデータは最新のものに更新しています.
・国家総合職,国家一般職教養試験,国家一般職専門試験,国家専門職教養・専門試験地方上級教養試験,地方上級専門試験,東京都特別区教養・専門試験,市役所上・中級教養・専門試験,消防官教養試験etc・・・幅広い職種をカバー
▼TAC過去問題集
・採用試験3年分収載した本試験スタイルの過去問題集.
・年度ごとに問題が抜き取り可能.希望する試験種の出題傾向の把握はもちろん,時間配分の感覚まで磨くことが可能
・実績あるTACのわかりやすい解説
・国家一般職,国税専門官,裁判所職員,労働基準監督官,東京都I類B,特別区I類etc・・・幅広い職種をカバー
職種ごとの過去問題集は現在TAC出版からしか出版されていないようです。
なお、公務員試験においては過去10年分の過去問を解く事が最も効率的な勉強法だと考えています。過去問を10年分入手する方法としては「国立国会図書館で印刷」がもっとも手軽だと思います。
具体的な方法、費用、時間などは別の記事で解説をしています。
【過去問】国立国会図書館における公務員試験の過去問を入手方法【具体的な手順・費用も解説】
2.科目別勉強法(法律系,経済系,政治系,その他)
前述していますが、専門科目の勉強は過去問を繰り返し解く事で、問題を解く感覚を身につけていく必要があります。
▼科目によって勉強の手順を変える意識
専門科目の勉強は科目によって勉強法を変えましょう。
専門科目は勉強を始めると以下のような点に気がつくと思います。
・内容が理解しやすい、しにくい科目
・内容が記憶しやすい、しにくい科目
・勉強が楽しい、嫌いな科目
・大学の授業で勉強した事がある、初めて勉強する科目
専門試験の科目は法律系・経済系・政治系・その他に大別されますが、特徴は様々です。あなたに適した勉強法、順番、参考書を見つける意識は常に持ちましょう。
科目によっては、自分に合う合わないかが強く影響します。取り組みやすい科目に関しては、初めからスー過去などの過去問に取り組んでオーケーです。
もしも、問題を解いてみて「何が何だかサッパリわからない・・・」といった科目に関しては、導入本を利用しましょう。
なお、導入本はあくまで勉強の導入に読む本です。1日や2日でサクッと読んでしまいましょう。完全に理解するためではなく、過去問び取り掛かる上で、理解度を高めるための準備だと思って読みましょう。
▼法律系科目
法律系科目は体系的な理解や、具体的なイメージを持つ事が重要な科目です。その感覚を養う為には導入本の利用はおすすめです。
なお、私は「まる生→スー過去」の順番で勉強しています。
▽「まるごと講義生中継」シリーズ
・具体例が豊富で、まるで実際に講義を聴いているかのような読みやすい
・暗記だけに頼るのではなく、「思考法」を身につけることでどんな問題にも対応できる力を養うことを目的としています。
・各Sectionの冒頭には学習テーマの解説を掲載。要点を確認しながら読み進めていけます。
▽「新スーパー過去問ゼミ」シリーズ
・過去15年間の出題を分析
・広げた状態で閉じにくい製本方式を採用
・学習効率を高めるさまざまな記事を掲載
・常に進化し続ける超定番シリーズ。従来の特長はそのままに厳選された「良問」を掲載
▼経済系科目
経済系科目はグラフの意味、数学的表現、専門用語などによって初学者がつまずきやすいポイントが多いため、導入本の利用は非常にオススメです。
なお、経済学は数学的知識が必要で、使用するすべての数学を別の記事で解説しています。
私は「最初はつまずかない経済学→スー過去」の順で勉強しています。マクロ経済学に関しては、TACの講義を聞いてもサッパリだった私ですが、導入本のおかげで理解がかなり深まりました。
▽「最初でつまずかない経済学」シリーズ
・前半が教養レベル、後半が専門レベルという構成。
・グラフや論点についてもわかりやすく解説され、欄外のコメントも理解を手助けしてくれます。
▽「新スーパー過去問ゼミ」シリーズ
▼政治系科目
政治系科目は内容の理解はしやすいものが多いので、いきなり参考書に取り組んで良いと思います。
導入本を利用するのであれば、まる生を使用しても良いと思います。私の場合は何冊かまる生を購入していますが、読んでいないものもあるので、必要性を感じれば購入するのがおすすめです☝︎
▽まるごと生中継シリーズ
今回は専門試験の参考書を紹介しました。教養試験に関しては別の記事で解説をしています。
以上になります。
ご質問等があればご気軽にどうぞ!