公務員試験の面接カードを書く上で「何を意識して書けば良いのか」「良い面接カードとは何か」を考えるべきです.
内容にはもちろんこだわるべきですが,この記事では,面接カードを書く上での意識として「面接官の目線」について解説しています.
面接官が読みたく無い文章では,内容を見る気は起きません.
なお,面接そもそもに対する意識に関しては,別の記事で解説しています.
▼本記事のテーマ
面接カードは面接官の目線で書く
▼目次
1.面接カードの文章について
2.面接カードの内容について
▼記事の信憑生
私は民間企業を3年間勤めたのちに退職し,約2ヶ月間の勉強によって筆記試験を突破しました.
個人営業の分野で最も大きな金額を扱う不動産営業として働く中で,最も重要なのは「お客様の目線で考える」ということに尽きます.
その経験が,公務員試験の面接でも役に立ちました.
▼読者へのメッセージ
公務員試験において面接官は,1日に何百人もの受験生を採点し,面接カードも何百枚も読んでいます.そのなかで,面接カードは受験生とのファーストコンタクトであり,第一印象です.文章には,本人が思っている以上に気持ちや性格が現れています.
とても読みやすい文章には,他人に気遣いができる人なんだという印象を与えます.
男性なのに整った字を書いていれば,性格もしっかりとした青少年な印象を持たれます.
面接室に入室してすぐではなく,面接カードの第一印象も大切にしましょう.
なお,この記事では質問ごとの解答例などは書いていません.内容以前に内容を読んでもらうための意識について解説しています.
それでは早速見ていきましょう.
1.面接カードの文章について
面接カードを書く上で,丁寧な字・正しい漢字・鉛筆で下書きで書くなどは基本なので解説しません.
私の場合は面接カードの文章について,以下の点を意識していました.
・字の大きさ・行間
・1行の長さ
・読みやすい文章構成
・正文よりも美文
以下に詳細を説明します.
▼字の大きさ・行間
面接カードは基本的に手書きです.書式によっては下線すらないものもあります.そのようなものに記入する場合「なるべくたくさん書いた方が良い」と思って,びちびちに記入している受験生を見ます.たくさん書いた方が頑張っている感じはしますが,面接はあくまで受け答えにおいて,受験生を採点する場です.面接官の視点で考えると以下のように考えるのではないでしょうか.
・面接官は疲れている→文章がびっちり...→面接カードは読まなくていいや
・面接官(50歳)→字が小さすぎて読めない!
結論としては,見やすい大きさの字で,行間を適切に開けて文章を書きましょう.
▼1行の長さ
文章は長ければ長いほど読みにくい文章になります,
私は大学生のときにコンビニでバイトをしていて接客の経験を通じて人から感謝されることにやりがいを感じました
よりも
私は大学生のときに,コンビニでバイトをしていました.
接客の経験を通じて,人から感謝されることに「やりがい」を感じました.
後者の方が理解しやすいです.また,キーワードを「」で括ることで,さらに読みやすい文章にすることができます.
▼読みやすい文章構成
読みやすい文章構成はたくさんあります.私がよく使う例を以下に示します.
・結論から書く
・箇条書き
以下に詳細を説明します.
▽結論から書く
文章を理解する上で,ゴールがわからないと理解しづらいものです.
例えば,あなたはこの市でどう役に立ちますか?という質問に対して(「」は面接官の気持ちです)
①私はスタバでバイトをしていた「は?」
②苦労したが,細かな気遣いを身につけることができた「はあ」
③市民の方と接する上で,役に立つ「なるほど」
この構成は,時系列的に正しい文章です.
❶私は細かな気遣いができるので,市民と接するときに役に立つ.「なるほど」
❷なぜなら,細かな接客を求められるバイトをしていたから.「なるほど」
❸スタバでバイトをしていた.「ほほう」
内容は一緒です.大事なのは最初に「なるほど」と思わせることです.
最初にゴールが見えていると,ゴールまでの道筋を聞きたくなります.しかし,最初に「は?」と思わせると,その後の文章はマイナスから0に戻すことしかできません.
▽箇条書き
①私の特技はコミュニケーション力と行動力と熱意です.
よりも
②私の特技は
・コミュニケーション力
・行動力
・熱意
です.
②の方が,一目で理解できます.
▼正文よりも美文
公務員においては真面目な印象があり,正しい文章を書かないと受からないと思う人も多いと思います.しかし,文章は読まれないと意味はありません.
私は正しい文章よりも,見やすい文章を書くという意味で「正文よりも美文」を意識していました.
有益な情報に素早く辿り着く事を目的とする.
有益な情報にすばやくたどり着くことを目的とする.
比較した時に,後者の方がなんとなく読みやすい感じがします.全てに漢字を用いる必要はなく,適度に漢字を置くことを意識していました.
感じはひらがなよりも密度が濃いので,「白いキャンパス(ひらがな)に黒い色(感じ)を置いていく」イメージです.
2.面接カードの内容について
面接カードの内容に関しては,以下の点を意識していました.
・本番の伝え忘れを防ぐ
・面接カードこそ第一印象
・自分の想いを箇条書きにして書く
・熱意が伝わる文章を書く
以下に詳細を解説します.
▼本番の伝え忘れを防ぐ
面接では緊張したり,聞かれたいことを聞いてくれない場合も多くあります.
そのリスクをなくすために,自分が伝えたいことは文章に書いておきましょう.書いておけば伝え忘れはなくなります.
▼面接カードこそ第一印象
面接カードは受験生と面接官のファーストコンタクトです.
面接開始直後の印象ももちろん大事ですが,本当の第一印象は面接カードなので,その意識を持って書きましょう.
▼自分の想いを箇条書きにして書く
面接カードはあくまで,面接の進行のために書いておくものです.書いた内容で全てでは全然足りません.
プレゼンをするときのパワポを作るように,自分の想いを箇条書きにしておくイメージです.
その箇条書きを文章にするように,面接カードを作成しましょう.
▼熱意が伝わる文章を書く
自分の想いを言葉にしたり,文章にして書くことは恥ずかしいと思うかもしれません.
しかし,相手に伝えるためには形に残さないといけません.夢は言葉にしないとかないません.
「仕事を通じて,市民を幸せにしたい」と堂々言ってやりましょう.
以上になります.
ご質問等があればご気軽にどうぞ!