私は地方上級試験に合格していますが,地元市役所に一次試験で落ちています.
多少は悔しかったものの,公務員試験というのはそういうものだと思っていたので,前を向くことができました.
公務員に落ちた人も,「公務員試験ではこんなこともあるんだ」ということを知っていれば,少しでも救われるかと思っています.
▼本記事のテーマ
市役所に一次試験落ちした話
▼目次
1.地元市役所について
2.私の経験について
3.公務員採用試験の難しさ
▼読者へのメッセージ
私は試験を受けるまで,地元市役所よりも都道府県庁の方に採用される方が難しいと思っていました.しかし,結果としては市役所一次落ち.面接もさせてもらえませんでした.
この経験は,採用試験の難しさを物語っていると思っています.かなり,驕った内容で恥ずかしいのですが,気になる方だけお付き合いください.
それでは早速見ていきましょう.
1.地元市役所について
まず私の受けた,地元の市役所について軽く説明したいと思います.
地元の市役所は,ど田舎ではないですが,栄えてもいない,そろそろ人口減少も始まるかな?くらいの規模の市です.
地元市役所における公務員試験の特徴としては,一次試験に筆記試験を課しておらず,一次試験時に自己PRシートのようなものを書くというものでした.
そのようなこともあり,公務員試験のみ受験する大学生に加えて,民間就職を考えている方も多く受験します.
採用人数に対して,受験者人数が異常に多く,最終倍率が30倍程度にもなるような自治体です.
2.私の経験について
次に私の経験を話させてください.
私は地元で生まれ,地元で育ってきました.生まれも育ちも○○市です.
小学校・中学校・高校も市内の学校に行き,大学は少し離れたところでしたが,実家から通っていました.
大学卒業後も,配属が地元に近いところだったので,地元から通い,市役所にも仕事で毎日のように通うような付き合い方をしていました.
正直に言って,地元市役所に対する気持ちは強いですし,市民・企業の面で市役所に関わってきました.
一次試験当日も,自分の想いを込めて,自己PRを書いたつもりです.民間企業で働いてきて,仕事も直接公務員として活かせるような仕事でした.
自分のように生まれも育ちも地元というような受験生はたくさんいると思います.しかし,公務員を外から見てきた経験は,公務員として働く上で特別に役に立つものだと思っていました.
しかし,結果としては一次試験不合格でした.面接も受けさせてもらえませんでした.
かなり自分を驕った考えですが,まさか一次試験で落とされるなんて想像していませんでした.
しかし,ただ1つ,落ちた理由として考えられるものがありました.
それは,自己PRを途中からボールペンで書いたことです.
詳しく説明すると,そもそも自己PRシートは筆記用具の指定がありません.私は受験勉強中にシャーペン機能のついたボールペンで勉強しており,いつものように文字を書きたかったので,お気に入りのボールペンで挑んでいました.
受験中に,最初はシャープペンで書いていたのですが,途中でシャーペンの芯が切れてしましました.私は筆記用具に指定はないことを知っていたので,途中からボールペンで記入していきました.
そして,時間ギリギリで書き終えて,試験は終了しました.内容も上手くはないですが,自分をアピールできるものを書いたと思っています.
しかし,結果は不合格でした.
3.公務員採用試験の難しさ
私が試験に落ちた理由としては,ボールペンで書いたことしか,考えられませんでした.
この経験から,公務員試験の難しさは以下のようなものだと感じました.
・採点は非常に大変な仕事
・受験者一人一人をしっかり見ることはできない(必要もない)
・採用試験はそもそもそうゆうもの
以下に詳細を説明します.
▼採点は非常に大変な仕事
私の地元市役所は倍率30倍程度の試験でした.30倍というと,予定採用人数が30人の場合,1000人の応募がある場合になります.
一次試験では多くの受験生を落とさないといけないので,自己PRを隅々まで見るような採点は,非常に大変な仕事です.
もし,自己PRシート1枚に10分かかるとしても,1000人で10000分です.10000分→166時間→採点に2時間かけるのだとすると80日間かかります.採点者は複数いるとは思いますが,採点までの日数を考えると,かなり効率的に採点しないと回りません.
文字の大きさ,丁寧さ,読みやすさ,筆記用具何を使っているか・・・このあたりで採点されていると思ってしまいます.
▼受験者一人一人をしっかり見ることはできない(必要もない)
公務員試験は倍率の大きい試験なので,受験生全員を丁寧に検討することはできません.
一次試験の筆記試験である程度落として,採点できる人数だけ残して,面接で選べば良いのです.それで,ある程度のレベルの職員は採用できます.
公務員の仕事は非常に広範なので,全員が優秀である必要もありません.真面目で,不祥事を起こさない,ある程度の勉強ができる人であれば,働く場所があります.
なので,受験生一人一人を全員見ることはできませんし,必要もありません.
▼採用試験はそもそもそうゆうもの
そもそも,就職活動のような,採用を短期間で決めなくてはいけないものでは,本当に活躍できる職員かは判断できません.
筆記試験や面接などの限られた時間で,判断された人が合格するだけにすぎません.
私は市役所に一次落ちして「公務員試験はこんなものか」と思いました.誰を恨むこともないですし,落ちたショックで勉強ができなくなるようなこともありませんでした.
ただ,そのような採用をしていては,公務員はどうなっていくのか,不安な面はあります.
私も多少悔しいと思っているから,このような記事を書いているんだと思います.
私の愚痴に付き合っていただき,ありがとうございました.
公務員試験に落ちる話はいくつか記事にしています.気になるものを読んでみてください.
以上になります.
ご質問等があればご気軽にどうぞ!