財政学はミクロ経済学とマクロ経済学の内容と重なる科目です.経済学の勉強と相乗効果を狙っていきましょう.
一見暗記が多いような科目ですが,覚えるべきポイントがあります.ポイントを意識して,学習することで得意科目にしていきましょう.
▼本記事のテーマ
財政学の勉強法
▼目次
1.財政学の内容
2.財政学の勉強のポイント
3.財政学の参考書と勉強法
▼読者さんにメッセージ
この記事では,財政学の勉強法を解説しています.
財政学は経済学と時事問題と内容な重複しているため,財政学の勉強が他の科目に役に立ちますし,逆も同じです.
私は「財政学ででるから,経済学では勉強しなくていっか←」というように勉強していましたが,両方で勉強した方が良いです.
経済学と財政学は続けて勉強することで,相乗効果を利用しましょう.
それでは早速見ていきましょう.
1.財政学の内容
経済学は国内外の予算等,財政に関する内容から出題されます.内容は以下のようになっています.
▼内容
【財政制度】予算・財政投融資・地方財政計画・公債・税制
【財政事情】日本の財政・各国の財政
【財政理論】租税の転嫁・財政の機能・乗数理論・公共財
▽財政制度
財政学の中心分野です.予算制度や税制度に関する内容が出題されます.財政学のうち,他の科目との関わりあいが少ない部分なので,内容を理解し暗記することを意識しましょう.
▽財政事情
前年度や近年の財政状況から出題されます.時事的な内容が中心なので,時事問題の学習と合わせて勉強しましょう.時事問題は直前期に勉強すると思うので,時事問題を勉強するときには,財政学の復習ができるように勉強しておきましょう.
▽財政理論
ミクロ経済学・マクロ経済学と重なる内容です.財政学独特の理論もあるため,経済学の理論を中心に,財政学だとどう違うのか?などの視点を持つことで,理解が深まります.
※大テーマ3つのうち,2つが他の科目との関わりがあります.財政学独自の内容の方が少ないので,勉強量は少なくて済みます.
※各テーマについては,特に意識しなくてもオーケーです.他の科目の知識から,財政学ではどうなのか?という視点で,他の教科との相乗効果を利用しましょう.
▼出題数
各試験種における出題数は以下のようになっています.
国般 | 国税 | 財務 | 労基 | 裁般 | 特別区 | 地上 | |
出題数 | 2 | 6 | 6 | - | - | 5 | 3 |
解答数 | 40 | 40 | 40 | 40 | 30 | 40 | 40 |
全出題数 | 80 | 70 | 76 | 48 | 40 | 55 | 40(50) |
2~6題程度の出題となっています.労働基準監督官と裁判所一般職では出題がありません.
他の科目と比較すると,そこまで出題数が多くはありませんが,経済学と時事問題と範囲が重なる部分が多いため,コスパの良い科目です.
▽詳しくはTACホームページ参照
https://www.tac-school.co.jp/kouza_komuin/koumuin_sk_shiken_senmon.html
▼出題形式
財政学の出題形式は主に以下の3点です.
・文章問題
・グラフ問題
財政学の出題のほとんどは文章問題です.知識問題で,内容の正誤が問われます.まれにグラフ問題も出題されますが,内容の正誤が問われる程度なので特別な対策は不要です.
財政学の出題は,試験種によって傾向があります.傾向を予測するためには過去問が重要です.
過去問に関しては,別の記事で解説しています.
2.財政学の勉強のポイント
財政学においては以下のポイントを意識していました.
・経済学の後に勉強し,時事問題の時に復習しよう
・覚える内容はそれほど多く無い
以下に詳細を示します.
▼経済学の後に勉強し,時事問題の時に復習しよう
財政学は経済学の学習を終えた後に取り組みましょう.財政学の内容は経済学の知識が無いとわからないものが多いです.財政学から勉強すると,かなり非効率な勉強になってしまうので注意しましょう.
財政学は時事問題の勉強の時期に復習しましょう.時事問題を勉強するタイミングはだいたい2月頃だと思います.そのタイミングで財政学を復習することで,時事の知識と財政学の知識の確認になります.
▼覚える内容はそれほど多く無い
財政学を勉強し始めると,予算などめちゃ情報量の多い表が示されているため「いやいや多い多い笑」といった感想を持つと思います.全部覚えると考えると非常に苦労するので,ざっくり覚えるようにしましょう.
具体的には「国債費は減っている(良いこと)」「社会保障の支出が増えてる(国民にとっては良いこと)」といった程度で覚えていきます.実際,正確な数値を問われることは少く,ある程度の知識で問題が解けるので,ざっくり暗記を意識しましょう.
3.財政学の参考書と勉強法
具体的な勉強の流れを紹介します.
私は予備校参考書→過去問題集の流れで勉強していました.
財政学は暗記科目ですので,同じ参考書をひたすら繰り返すことが重要です.
テーマごとの繋がり等もほぼないので,導入本など使わずに予備校の参考書をひたすら回していました.もちろん,スー過去でもオーケーです.経済学を事前に勉強していることもあって,内容でつまづくようなことも少なかったので,ひたすら暗記作業です.予備校参考書は職種で絞ったりしながら3周程度していました.
一通りの勉強が終わったら,過去問題集で理解していない部分を確認します.問題を解く→わからない問題を復習を繰り返します.ひたすら試験当日まで繰り返します.
▼新スーパー過去問ゼミ 財政学
▼過去問題集
▼まとめ
・財政学は経済学と時事問題と内容が重なる→コスパ良い
・暗記はざっくりを意識
・勉強の流れは
(経済学勉強→)スー過去→過去問題集(→時事勉強)
以上になります.
ご質問等があればご気軽にどうぞ!