専門科目の勉強法が知りたい人
「専門科目の点数を伸ばしたいので,勉強法が知りたい・・・」
「専門科目の勉強のポイントを知りたい・・・」
このような疑問に答えます.
▼本記事のテーマ
専門科目の対策と勉強法
▼目次
1.専門科目の出題傾向
2.専門科目の勉強の進め方
3.専門科目の具体的な勉強方法
4.公務員試験の専門試験の勉強法・参考書
▼記事の信憑生
私は民間企業を3年間勤めたのちに退職し,約2ヶ月間の勉強によって筆記試験を突破しました.
▽ 模試成績【試験2ヶ月前】です
教養択一:15点/40点
専門記述:0点/300点
専門記述に関しては全く勉強していなかったため,模擬試験開始後すぐに退席しました.あまりに早い退席に,まわりがどよめきましたが颯爽と帰りました.←
▽ 模試成績【試験1ヶ月半前】です
教養択一:17点/40点
専門択一:11点/40点
▼読者さんにメッセージ
この記事では,公務員試験に専門科目について,対策と勉強方針を説明しています.
この記事を読むことで,効率的な専門科目の勉強方針がイメージできるようになります.
この記事によって専門科目が得意になるきっかけにしていただければ幸いです.
それでは早速見ていきましょう.
1.専門科目の出題傾向
専門科目試験は,法律系,経済系,政治系を中心に,大学の専門課程レベルの問題が出題されています.4系統・32科目から構成される範囲の広い択一式の試験です.
試験種ごとに出題される科目が違い,出題数についても傾向があります.希望する試験種ではどのように出題されているか確認しましょう.
▼専門択一試験 科目別出題数一覧
※TACホームページより引用
▼専門科目と教養科目違い
ほとんどすべての職種で出題される教養試験に比べて,専門試験はそもそも主題されないパターンや,専門記述試験としての出題のパターンなど様々です.自分の希望する職種がどのような形式なのか調べてから勉強するようにしましょう.パターンによって勉強のやり方に大きな違いがあるので注意しましょう.
自分でどの勉強をすべきなのを把握するために,上記の科目別出題表を自分の希望職種だけのものに書き直してみましょう.すると,非常に見やすく自分の勉強すべき科目がわかります.
▼専門科目の勉強順位
専門科目はとても出題科目が多いため,何から勉強してら良いか迷う方が多いと思います.
個人的には,どの職種を受けるのか明確なのであればどの科目から勉強しても良いとは思います.しかし,第一志望がまだ固まっていない方は出題頻度や出題数の多さから選びましょう.
一般的には憲法・民法・行政法・ミクロ・マクロ・政治学が優先すべきであると言われています.難易度や内容の流れを考えると法律系科目においては憲法,経済系科目についてはミクロ,政治系については政治学が適しています.各分野で勉強する上での流れを掴むために,憲法.ミクロ,政治学が最適です.
主要科目については別の記事で解説しています.
それぞれの系統について解説します.
▽法律系科目
法律系科目は憲法・民法・行政法・刑法・労働法・商法などが該当します.
特に出題が多いのは憲法,民法,行政法です.このうち出題範囲を比較すると行政法<憲法<<<民法のような関係です.また,憲法と行政法を比較すると,人権などの比較的身近な事例を扱う憲法に対して,行政法は行政のルールに関する内容のため,体感として理解がしにくい科目です.
先に勉強するなら憲法がオススメです.
▽経済系科目
経済系科目はミクロ経済学・マクロ経済学・財政学・経済事情・経済史などが該当します.
特にミクロ・マクロ・財政学は出題頻度が多いため重要です.なおかつ,これらの科目には共通点が多く,一つの科目を勉強しつつ,他の科目への相乗効果も 狙っていきます.
具体的には,ミクロとマクロについては,ミクロの内容をマクロでも使用するテーマがあるため,ミクロ→マクロの流れで勉強するのが最適です.また,財政学はミクロ・マクロの内容と重なる内容が出題されます.財政学は最後にやるのが最適です.
▽政治系科目
政治系科目については政治学・行政学・社会学・社会政策・国際関係・社会事情などが該当します.
これらについては,希望職種の出題科目であれば,どれから勉強してもオーケーです.科目ごとに内容が重なるものもありますが,どれからやっても問題ありません.
2.専門科目の勉強の進め方
苦手な人が多い教養科目において,勉強のポイントは以下の3点です.
・テキストの利用
・過去問の利用
・基礎から勉強
以下に詳細を説明します.
▼テキストの利用
基本的に専門試験の勉強において,テキストはそこまで重要ではありません.知識をどれだけインプットしても,アウトプットする力がなければ問題は解けないためです.
専門試験においてはテキストを辞書代わりに利用します.具体的には過去問を中心に勉強に取り組み,わからない知識に関してはテキストで確認するような感じです.
法律系科目については,判例や条文の確認をしたい場合に使用します.また,過去問を解いて,解説を見ても理解できないような場合に利用します.あくまでテキストは補助教材です.
▼過去問の利用
専門科目の勉強は過去問をメインに行います.過去問を解くようなアウトプット中心の勉強をしつつ,必要な知識はテキストや解説を利用してインプットしていきます.
初めから過去問を解いて,わからないことだらけで解けない・・・という気持ちもわかりますが,最初は誰でもわかりません.過去問を繰り返し解く中で,知らない→見たことある→理解できる→思い出せない→解ける!のような流れで問題が解ける感覚になります.
わからないものはガンガン飛ばしてオーケーです.「何回解いたらいいのか」「何周すればよいのか」などは個人の取り組み方によって差があります.自分がストレスなく勉強できる程度に理解していき,問題が解けるまで繰り返しましょう.
私は興味ないものに関しては,ただ読むだけというやり方もしていました.読むだけで,全く理解しません.それでも繰り返し問題を解くことで,徐々に理解できるようになります.自分にあった解き方を見つけましょう.
過去問については,別の記事で解説しています.
▼基礎から勉強
専門試験は基礎の基礎から勉強していきましょう.TACの問題集だと頻出度Aで難易度Aのみの問題のみからやります.
このようなやさしい問題は「やればできる」レベルなので,問題を解く上で勉強したかしてないかが大きく左右します.
公務員試験は頑張った人が受かるものだと思いますし,採用側も頑張る人を採用したいと思うはずです.そのため,基本的な問題をベースに出題されるので,重要度が高い基礎問題から勉強します.
また,内容を理解するためには基礎から応用の知識という流れが必要です.
3.専門科目の具体的な勉強方法
傾向とポイント抑えた上で,どのような勉強をしていけば良いでしょうか.私は以下の2点を意識していました.
・専門科目の勉強は素早く繰り返す
・捨て科目を作る
以下に詳細を解説します.
▼専門科目の勉強は素早く繰り返す
専門科目の勉強は基本的には暗記科目なので,繰り返し解くことが重要です.
脳はは繰り返し情報を得ることで,印象が強まり,記憶として定着します.道ですれ違ったひとは記憶できませんが,毎日電車で同じ車両に乗る人は無意識に覚えています.
また,繰り返すうえで重要なのが,素早く行うということです.
同じ回数でも,短期間で繰り返すか,長期間で繰り返した場合は短期間で繰り返した場合の方が記憶しやすいです.例えば,導入本を利用する場合,1日か2日で一通り目を通します.1週間程度かけて1周しても,最初の方の内容は忘れています.問題を解く上でも3日程度で1周するくらいがちょうどいいです.繰り返す上で重要なのは密度よりもスピードです.
▼捨て科目を作る
公務員試験はボーダーラインを超える勉強をすることが重要なので,捨て科目を作ることは重要です.なお,教養科目においては捨て科目も勉強していましたが,専門科目は捨てたら勉強しません.手を出せば出すほどきりがないので,やると決めた科目を徹底的に集中して勉強します.
4.公務員試験の専門試験の勉強法・参考書
専門試験の科目別の勉強法や参考書は別の記事で解説しています.
※以下の科目以外は勉強していません.
▼法律系科目(憲法・民法・行政法)
▼政治系科目(ミクロ経済学・マクロ経済学・財政学)
▼政治系科目(社会学・行政学・政治学・経営学)
▼まとめ
・専門科目は勉強する憲法・ミクロ・政治学から勉強する
・効率的な勉強でボーダーを超える勉強をする
・専門科目の勉強は素早く繰り返す
以上になります.
ご質問等があればご気軽にどうぞ!