「専門記述の勉強を始めたが、模範解答を暗記できる気がしない」「専門記述に関して、効率的な暗記方法を知りたい」
このような疑問に答えます。
▼本記事のテーマ
公務員試験の専門記述試験対策に最適な「7回読み勉強法」
▼目次
1.7回読み勉強法について【専門記述に最適な勉強法】
2.7回読み勉強法のやり方を具体的に解説【結論:7回読めばおけ】
3.7回読み勉強法のメリット・デメリット【専門記述対策に活かす方法】
▼記事の信憑生
私は民間企業を3年間勤めたのちに退職し,約2ヶ月間の勉強によって筆記試験を突破しました.
▽ 模試成績【試験2ヶ月前】です
教養択一:15点/40点
専門記述:0点/300点
▼読者へメッセージ
この記事では、科学的に実証されている”7回読み勉強法”について解説しています。7回読み勉強法について、有効性の根拠や具体的なやり方についてまとめました。
公務員試験においては専門記述の学習に最適であり、私は知識ゼロの状態から2カ月間で合格レベルまでもっていく事ができました。
それでは早速見てきましょう。
1.7回読み勉強法について【専門記述に最適な勉強法】
▼7回読み勉強法とは
そのままですが、7回読む勉強法のことです。
勉強は「反復することで記憶する作業」です。勉強を作業化する事ができれば、モチベーションに左右されることなく勉強できるようになります。
7回読むことは、参考書などを7回繰り返し読む事で、反復して記憶に残す勉強法です。かなり大変な作業にはなりますが、勉強するモノによっては非常に高い効果を発揮します。
私は公務員試験においては、専門記述試験の学習に最適だと考えます。
▼専門記述は暗記科目である
専門記述に要求されるのは、知識が全てです。課題に対して十分な字数と構成で解答が正確に記述されてさえいれば、満点を取れる訳です。
しかし、知識が無ければ問題は解けません。いかに文章作成能力が長けていようとも、試験で与えられた課題に対する知識が無ければ、何も書けません。
中途半端な知識でも、到底合格レベルの答案は書けません。
▼専門記述は暗記した要約から、文章を作る
専門記述の模範回答は800字程度の文章ですが、これを完璧に暗記できる人は少ないでしょう。最低でも60テーマ、多い人は100テーマ以上も暗記する上で、文章を丸暗記するのはあまりにもハードルが高いです。
私の場合「要約を作成→要約を暗記→要約から文章を作成」という流れで勉強しています。
▽7回読み勉強法に関しては、私の好きなYoutuberの”ブレイクスルー佐々木”さんが解説しているので、気になる方は動画を見てみてください。
▽7回読み勉強法に関して、弁護士の山口真由さんの本です。
2.7回読み勉強法のやり方を具体的に解説【結論:7回読めばおけ】
▼7回読み勉強法のやり方
7回読み勉強法の基本は、一冊をじっくり読み進めるのに時間をかけるのではなく、最初はさっと読み進め、次第にそのアウトラインや構造を掴み、最終的にはその細部までを理解、定着させるということです。
これを読み進める回数ごとに見ていくと、以下のような手順になります。
1回目:まずは章のタイトルや見出しを頭に写し取る感覚で、全体は漢字を中心に、さっと流し読みをし、全体の構造を掴みとる。
2回目:1回目と同様に、漢字を意識しながら、2行ずつ斜め読みをするイメージで、もう一度流し読みをする。一度目で見出しを頭に入れている分だけ本の内容が捉えやすくなるそうです。
3回目:さらに流し読みを重ねる。あくまでも理解するのではなく流すように読むのがポイント
4回目:頻出のキーワードやポイントに注目しながら、普通のスピードで読んでいく。この段階でもまだ内容を理解できなくても構わないそうです。
5回目:基本は4回目と同じだが、キーワードとキーワードの間の説明文を意識しながら、キーワードが「どのように説明されているか」に注目。ページや段落の要旨を掴む。
6回目:5回目で要旨を掴んだので、細部に目を向けていく。細部とは、要旨を説明する具体的な事例などにあたる部分。要約していくイメージ。
7回目:頭の中に写しとってきた内容を、最後にまとめ、定着させる。
▼結論:7回読めばおけ
7回読む上で、様々なことを意識すべきであると、「7回読み勉強法」の著者の山口さんは言っているようですが、ただただ7回読めばオーケーです。私は7回読む上で上記のような意識はしていないものの、「声に出して読む」ことは意識して行なっていました。
声に出して読むと、文章を理解しやすい実感があったのと、声が耳から入ることで、記憶しやすく感じたためです。
声に出す勉強法に関しては、別の記事で解説をしています。
▼7回読むのはそこそこ大変
同じ参考書を7回読むのってかなり大変ですよね。どんなに好きな本でも7回読むことってないと思います。
7回読むことは根気が必要なので、網羅性の高い、コンパクトな文章を読みましょう。
専門記述の要約は「網羅性の高い、コンパクトな文章」です。要約を暗記できれば、あとは文章に直す練習をするだけです。
専門記述の具体的な勉強手順に関しては別の記事で詳しく解説をしています。
【2か月で攻略】専門記述の覚え方【東京都I類B・国税専門官・裁判所・財務専門官に対応】
3.7回読み勉強法のメリット・デメリット【専門記述対策に活かす方法】
7回読み勉強法を実践してきた上で感じたメリットとデメリットについてです。
▼メリット
・勉強の腰が重くない
→7回読むだけなので、勉強に対するハードルが低い勉強法です。私の場合は「正の字を書きながら、7回読むだけ」をしていました。完全に作業的に勉強できるので、気がつくと頭に入っている感覚で勉強できました。
・読むのはインプット効率高い
→インプット方法としては「読む、書く、聞く、話す」がありますが、読むという行為は最もインプットスピードが高いです。書くというインプット方法と比べると、明らかに早くインプットする事が可能です。しかし、考えながら読まないと暗記はできません。読む上では話しながら読む事で、より効率を上げる事ができます。
・いつでもどこでもできる
→読むという行為は通勤・通学時間でもいつでもできます。自分のライフスタイルに合わせて、場所を選ばず勉強ができるのは大きなメリットです。
▼デメリット
取りこぼしが多く、完璧な暗記には不向き
→アウトプットが少ないため、暗記の取りこぼしができやすいというデメリットがあります。
▼7回読み勉強法が専門記述の学習に最適な理由
前述していますが、専門記述は暗記科目です。テーマにおける要点を暗記して、要点を元に文章化していきます。
暗記すべきテーマ数は60~100程度であり、ひたすら暗記をする作業は大変な労力です。勉強の腰が重くなく、インプット効率が高い”7回読み勉強法”は最適だと考えます。また、デメリットである取りこぼしが多い点に関しては、以下のように考えています。
・完璧に要点を押さえなくても、文章にできる
→専門記述はある程度の内容を抑えれば、文章を書く事ができます。完璧な解答を目指すより、書けるテーマを増やす意識を持ちましょう。書けるテーマにおいて受験生の差が付きづらいのが専門記述試験です。書けるか書けないかの方が重要です。
・要点を暗記した後に、文章化する練習をする(アウトプット)
→要点を覚えるだけでは、文章として解答することはできません。暗記後に、要点を元にして文章化する練習をしましょう。文章化する練習がアウトプットになるので、その都度要点を確認することで、暗記の取りこぼしを防いでいきます。
▼まとめ:”7回読み勉強法”は専門記述に最適な勉強法です
・専門記述は要点を7回読んで暗記する
・勉強の腰が重くなく、インプットスピードが高い事がメリット
・デメリットは要点暗記→文章化のアウトプットによってカバーする
以上になります。
ご質問がありましたらご気軽にどうぞ!