「公務員試験勉強を始める前に、どんな計画でやれば良いのだろう・・・。合格者が実際にやった計画を知りたい。」「現在の勉強のペースで良いのか不安・・・。合格するためのスケジュールの立て方を知りたい。」
このような疑問に答えます。
▼本記事のテーマ
公務員の学習計画について
▼目次
1.一般的な公務員試験勉強スケジュール【無意味】
2.学習計画【2カ月合格計画】
3.具体的な公務員試験の計画の立て方【逆算勉強法について解説】
4.試験本番まで勉強し続ける意識
▼記事の信憑生
私は民間企業を3年間勤めたのちに退職し、約2カ月間の勉強によって筆記試験を突破しました。
▽ 模試成績【試験2カ月前】です
教養択一:15点/40点
専門記述:0点/300点
私に関する内容は、別の記事で詳しく解説をしています。
▼読者さんにメッセージ
この記事では「公務員試験勉強を始める前に、どんな計画でやれば良いのだろう・・・。合格者が実際にやった計画を知りたい。」「現在の勉強のペースで良いのか不安・・・。合格するためのスケジュールの立て方を知りたい。」このような疑問に対して解説しています。
私の場合は2カ月間の勉強計画を立てて、都道府県庁職員に合格しました。
記事の中では具体的な勉強法,スケジュールの立て方をまとめています。試験間近ならばそのまま参考に.試験まで時間が余裕があるようなら,とりあえず2カ月間このやり方をやってみると実感できると思います。
最後まで読んでいただくと、「公務員試験に2カ月で合格した私の具体的なスケジュール」や「公務員試験においておすすめな”逆算勉強法”を用いた、スケジュールの立て方」を知る事がができます。このスケジュールなら合格できそうだな・・・と感覚的に思えていただければ幸いです。
それでは早速見ていきましょう。
1.一般的な公務員試験勉強スケジュール【無意味】
▼一般的に合格するために必要な時間は1000~1500時間
一般的に公務員の勉強で必要な時間として言われているのが、1000~1500時間と言われています。つまり1日6時間勉強したとして、6ヶ月から8ヶ月程度かかる計算です。
1日の勉強時間が少なくなる場合、1年2年の計算になります。半年以上長期間も勉強することってハードル高すぎではないでしょうか・・・
▼一般的な公務員試験のスケジュールは無意味です
公務員試験において一般的に言われているスケジュールは無意味です。あくまで多くの人が当てはまっている勉強時間というだけで、あなたに合うかはわかりません。
学校の勉強や受験をしていて、以下のようなことを思ったことはありますでしょうか?
・試験直前までやる気が起きず、前日に知識を詰め込んだ
・受験前1カ月に点数が急上昇した
勉強はやる気と勉強法によって、大きく成果が変わってきます。「試験直前の切羽詰まったことによるやる気と過去問による効率の良い勉強法」によって、勉強期間は大きく短縮できます。私が実践した計画では、そのような勉強を意識した上で立てたものです。
基本的に長期間になる程、合格しやすいということもないと考えています。長期間勉強か、短期間勉強かについては別の記事で解説をしています。
【短期合格】長期間合格よりも短期間合格が偉いのか【結果が全て】
2.学習計画【2カ月合格計画】
私が計画した、2カ月間の勉強スケジュールです。毎日やることと週2回やることに分けて解説をしています。
▼毎日やること
・文章理解(現代文10問・英文5問)
・資料解釈(5問)
・過去問500
▽文章理解・資料解釈
文章理解と資料解釈は過去問通りの問題が出ません。基本的に新しい文章、資料から新しい問題が出題されます。
※文章が違いますが、問題の形式や問われていることなどは比較的変わりません。そのため、これらの科目に関してはトレーニングしていくことが必要です。
トレーニングとして私は現代文10問・英文5問・資料解釈5問を基本的に毎日の課題としました。
この問題数を聞いて、多いと思う方もいると思いますが、問題を解く時間も決めることで、勉強を作業化していました。
文章理解は3分、資料解釈は5分と決めていました。これは本番でこれだけの時間をかけると決めた時間でもあります。このように時間を決めると1日のノルマとして現代文30分・英文15分・資料解釈25分です。毎日のトレーニングとして1時間10分ならできる気がしませんでしょうか。
もちろん決めた時間より早く解ける問題もあるので、早く終わることもありますが、時間が経過したら解けていなくても終了です。時間がかかりすぎて解けたところで、他の解ける問題を解く時間まで使ってしまっては、不正解と変わらないと考えましょう。
▽過去問500
過去問500で各テーマ(数的処理、人文科学、自然科学、社会科学など)を3周程度解いていました。テーマの範囲は1日で1・2周できる程度に設定、1・2日で3周です。
決まった範囲を短期間に何周か繰り返すことで知識は定着します。予備校の講義などで一つの科目を半年以上かけてするようなものがありますが、あのやり方でできるようになるのはかなり難しいと思っています。
▼週2回やること
▽自己模試
自己模試とは○○年度の過去問を一通り解くことです。私の場合は水曜日,土曜日と決めていました。
その際に意識するのは、なるべく本番と同じ形式で行うことです。
本番と同じ時間から開始し、終了する。本番と同じ時間でご飯を食べる、教養科目、専門科目、論文の順で解くなどです。
なるべく本番の状況で実施することで、本番でもいつも通りに受けられるようになります。このやり方で,私は本番も緊張せずに試験に挑むことができたので、良かったと思います。
試験本番の食事に関しては別の記事で紹介しています。
【試験本番】公務員試験当日におすすめな昼食※朝食・夕食も【昼食時の様子も実体験より説明】
過去問演習の日は毎日の課題(文章理解・資料解釈)はおやすみです。いつもはかなりの問題数を解いているので、本番の形式だと問題数が少なく集中して解くことができると思います。
週に2回自己模試をやっていけば、2カ月あればで過去問演習16回することができます。私の場合、TACで模試を受けたため、模試がなかった日で10年分過去問演習しました。
なお、ここで使う過去問題集はなるべく多い方が良いです。
私は10年分準備しましたが、集めるが大変でした。過去のものは廃盤になっているので、ネット等で以上に高い金額で売り買いされているんですよね・・・ただ、過去問演習がかなり重要なので多少お金がかかってもやるべきだとは思います。
過去問の入手方法に関しては別の記事で解説をしています。
【保存版】公務員試験の過去問の入手方法【具体的方法は5つだけ】
▽メリット
ここで自己模試をやっていくと問題が解けることを実感できると思います。なぜならば、過去問500を使用してから解いているためほとんど知ってる問題だからです。
知っている問題だったら,解けそうな気がしますよね?私は過去問演習で教養に関して7・8割取れるようになってました。
そして、問題が解けるという実感は非常に大切です。勉強し始めは問題が解けるようになるという実感が持てずに、この勉強法でできるようになるのか?という不安がつきまといます。
この不安を持った上での勉強は非効率だと思います。問題が解ける実感ができれば、ひたすら勉強に励むことができます。
自信につながる勉強をすることで、モチベーションを維持しながら学習することができます。詳細は別の記事で解説をしています。
【具体的方法】公務員試験を独学で合格するためのモチベーションの維持方法
3.具体的な公務員試験の計画の立て方【逆算勉強法について解説】
▼逆算勉強法とは
逆算勉強法とは、予備校などで行われている、基礎からコツコツ積み上げていく勉強ではなく、本試験(最終目標)を想定した勉強法です。
逆算勉強法には4つのステップがあります。
①最終的な目標を明確化
②目標を細かく具体化
③1カ月単位の目標達成
④実行
以下に詳細を説明します。
①最終的な目標を明確化
長期的(勉強計画全体)を考えて、合格するためには何点取れば良いのか、具体的な数字で目標を設定します。公務員試験においては「国会一般職に合格したい→教養科目はボーダー程度の点数を取りたい→25点を目標にする」このような感じです。
②目標を細かく具体化
上記の目標をさらに細かく具体化します。職種の過去問、出題科目、出題数を基に判断します。具体的には数的処理で12点前後取り、文章理解の得意な現代文と苦手な英文で5点前後取り、・・・。合計で25点前後を本番でも取れるように勉強をする。各科目の点数を振れ幅を考慮して決定します。
③1カ月単位の目標設定
目標を達成するために行う勉強を指定します。公務員試験においては、「過去問500の1つの科目を3週する、これを各科目で行う。」このような短期設定した目標を繰り返しますが、1カ月程度の単位で目標を達成できているかを確認します。
④実行
計画を決めたら、それを信じて実行します。
1カ月程度ごとに振り返り、このままで良いなら継続、改善点があれば改善していきます。
▼逆算勉強法のメリット
逆算勉強法は試験本番を意識した勉強を、最初に行うことがキモです。具体的には過去問から勉強するということです。
過去問は終盤に解く人が多いですよね。過去問は最後にやって、確認に使いたいのかもしれません。でも過去問を解くと、全然できずに解けない人がほとんどです。
そうではなくて、最初に過去問に取り組み、自分を落ち込ませる。つまり、「目標と現状のギャップを知ること」から始めるのが重要です。目標の見えない勉強よりも、遠かったとしても「合格までの道のりが見える勉強」をした方が、効率的です。
また、過去問を解くと、具体的に出題している問題に触れることができます。それらを暗記するくらいまで勉強すれば、効率の良い勉強ができます。
▼逆算勉強法が公務員試験にオススメな理由
公務員試験は科目数が多く・範囲が広いため、難しい試験だと言われています。
逆算勉強法は過去問をベースに行なっていくため、出題可能性の高い単元をベースに、実際に出題される形式で勉強することができます。
最も本番に近い問題集は、過去問題集なので、もっとも効率的に勉強することができる勉強法だと思います。
▼計画を立てる上で注意すること
勉強する上で計画を立てることで、「計画通りにいかない場合にモチベーションが下がる」といったデメリットを持ちます。
そのための対策としては、以下の点を意識しました。
・予備日を作る
・計画を決めすぎない
計画は基本的にうまくいきません。そう思っていれば気がラクです。
週に1日は予備日を儲けることで、計画通りに進まなくても挽回できる機会ができます。予定を計画通りに進めるコツは「余裕を持って計画に取り組む準備」を意識しましょう。
また、計画を決めすぎるのはよくありません。勉強は科目やテーマによって難易度も分量もことなります。全てを計画通りに進めるなんで無理なので、ざっくりとした計画を立てましょう。
私が立てたのは毎日やる勉強(文章理解や資料解釈など)と週2回やる勉強(自己模試)だけです。
4.試験本番まで勉強し続ける意識
過去問を繰り返してきましたが,過去問500を一通り解いた段階で不安な思いが芽生えます。
「過去問だけで大丈夫なのか・・・」「問題の答えを覚えているだけなんじゃないのか・・・」という不安です。
その不安の解消するために、参考書で勉強の深堀をしていきます。特に数的処理などは,いくら過去問をやっても2・3問は初めましての問題が出題されると思います。その問題を解けるような力をつけるために、参考書を利用します。
数的処理についてはスー過去が効果的でした。スー過去には問題ごとに各職種の記載があるので、志望職種の問題だけを何周か解いていきます。スー過去はかなり古い問題も掲載しており、問題数がかなり多く、私の場合2周で力尽きました。
他の科目でも、それぞれ参考書を利用して勉強の深堀をしていきます。本番まで時間のある限り、勉強の深堀をして、いざ本番を迎えるという形です。
試験本番まで勉強し続けることは、意外に難しいことです。自分で決めたルールを守ることは、意外に難しいという点について、別の記事で解説をしています。
【受かる人】公務員試験に受かるかどうかは、単純な理由で決まる【結論:自分で決めたルールを守るか守らないか】
▼まとめ:逆算勉強法が公務員試験において最強です
・毎日やること①文章理解②資料解釈③過去問500
・週2回の自己模試
・過去問500終わったら別の参考書で深堀していく
・勉強は逆算していく、逆算勉強法がもっとも効率的
以上になります。
ご質問等があればご気軽にどうぞ!