「参考書や予備校の講義もないので、自分でできるグループワークの対策方法が知りたい・・・」
「グループワークで何を評価されているかわからないので、評価のポイントが知りたい・・・」
「グループワーク対策でおすすめな参考書があればついでに知りたい・・・」
このような方に向けて書いています。
▼本記事のテーマ
グループワーク対策方法
▼目次
1.公務員試験のグループワークでの評価点【5W1Hで考える】
2.公務員職員として必要なロジカルシンキングの考え方【安定思考の職業だからこその方法】
3.グループワーク対策で抑えるべき4つのポイント【具体的対策方法】
4.グループワーク対策で毎日やるべきこと【対策に必要な参考書も紹介】
▼読者へのメッセージ
公務員試験に限らず、就職活動で「グループワーク」を課している企業は多いです。
そもそもグループワークとは「ある課題について、グループで話し合い、成果を発表する」という評価試験です。
このような、答えのなさそうな試験の対策(面接試験や論文試験も同様に)は難しいですよね?
「答えなんてないし、何を採点されているかわからない。」
「対策しようがないから、ぶっつけ本番でいく。」
こんなひとも多いのではないでしょうか?
そのような方に向けて、グループワークの対策方法を具体的に紹介します。
それでは早速見ていきましょう。
1.公務員試験のグループワークでの評価点【5W1Hで考える】
グループワークはあくまでチームで成果を出すことが目的です。
なので、「自分だけが受かれば良い」とか「バカな奴は放っておけば良い」などと考えるのは間違っています。
チームで成果を上げるには、それぞれの役割を理解し、新鮮で活発な話し合いをする必要があります。
その上で、公務員試験のグループワークでは2つの視点で評価していると考えましょう。
・【5W1H】一緒に働きたいと思わせる視点【人事課は人事のプロではない】
・【正解がないものの評価基準】結果ではなく人を評価している【伸びしろですねえ】
詳細を以下に示します。
▼【5W1H】一緒に働きたいと思わせる視点【人事課は人事のプロではない】
民間企業では人事のプロがいて、社風や雰囲気にあった人、成果を出せる人材を正確に判断できるのかもしれません。
しかし、公務員の人事課職員は「プロではない」ということをまず理解しましょう。
どうしてもコミュニティ内のジョブローテーションがある以上、何年も人事に携わる人はするないのが公務員の特徴です。
(もちろん、それでも成果が出るように、再現性のある評価項目の設定など努力はされているとは思います)
グループワークはモノではなくヒトを見る試験です。
プロでない人が見る上ではどうしても、評価のかなめになるのは「この人と働きたいかどうか」という視点です。
つまり、評価者が何を求めているかを考える必要があるのかを考える必要があります。
「若手の人は、雑務ばかりさせられているので、作業効率化や面倒な手間を減らしてくれる人が欲しい」
「中堅の人は、短期的な成果や即戦力としての経験をもっている人が欲しい」
「幹部クラスの人は、長期的なビジョンや熱い思いを持った人材が欲しい」
このように、それぞれがどんな仕事を考えることで、その人が何をして欲しいのかを考えます。
その人がどんな視点で評価しているのかを考えることをしないと、「この受験生は合わないかもしれないな・・・」と思われてしますかもしれません。
なので、あくまで重要なのは、「評価者が一緒に働きたい人がだれか」を考えることです。
▼【正解がないものの評価基準】結果ではなく人を評価している【伸びしろですねえ】
グループワークでは何を評価されているのかがわかりますか?
積極的な発言の姿勢・・・
斬新な企画力・・・
会議のマネジメント能力・・・
元気一杯なあいさつ・・・?
それらはもちろんあるに越した事はありませんが、事業や政策に正解はありません。
グループワークで重要なのは「発表の結果」よりも「この受験生は伸びしろがあるか」という視点で見ています。
問題点は?反省点は?これらを聞かれたときに、内容や雰囲気を正確に読み取ることができる人ほど成長の伸びしろがあると考えられます。
2.公務員職員として必要な再現性の考え方【安定思考の職業だからこその方法】
グループワークは仕事上の会議をもした試験です。
会議において、前提条件がないと空中分解してしまいます。
いきなり、「アイデアを発言しましょう」と始めてしまうと、アイデア勝負の大喜利大会になってしまいます。
それぞれが言いたいことを言う
面白いアイデア🙆♀️
ダメなアイデア🙅♀️
このような形で会議をすると、たまにめちゃくちゃ面白い、けどハズレが多いというようになってしまいます。
このような当たり外れの多い会議は、ビジネスで空振りは致命的なミスです。
まして、保守的な人間が多い公務員の中で、安定的な成果を出せる人が欲しいのは当たり前です。
そして、安定性とは再現性があるということです。前提条件を合わせて一定の成果を上げることが何よりも重要です。
では、再現性がある会議にするためにはどうすれば良いのか?
私がおすすめなのは、「ロジックツリー問題点を切る」という方法です。
ロジックツリーとは、要素を細分化して問題の原因を突き止める手法。原因は何か?を細分化して、それぞれを探る。
このように前提条件を、チームで統一してから話し始めるので、筋の通った内容にすることができます。
たとえば、例として「店舗売上を2倍にしたいけどどうするか?」という課題が出たとします。(公務員とは少し違う視点ですが)
その場合、いきなり「アイデアを出してください」というと、筋の通っていないアイデア合戦になってしまい、途中で空中分解してしまいます。
なので、「まずは売上=店舗来店者数×商品購入率×商品単価です。なので、それぞれに対して、改善するためにはどうするかを議論しましょう」と言ったように始めます。
このように、前提条件を合わせてから、改善方法を考えることが大切です。問題の要素を細分化して、改善を検討することを意識しましょう。
3.グループワーク対策で抑えるべき4つのポイント【具体的対策方法】
公務員試験のグループワークで抑えるべきポイントは以下の4点です。
・タイムスケジュールの設定
・実体験を織り交ぜること
・気配りができるか
・充実な議論をした上で、発表は絞ること
▼逆算の力 タイムスケジュール
時間は無限じゃないので期限を作ります。ここまでに何をして、ここで何をして、最後にこうするみたいなのを始めに決めましょう。
議論に集中すると時間を忘れるので、タイムキーパーを設置しても良いです。タイムマネジメントは重要です。
▼実体験を入れること
基本は正解を追うが、正解のない場合がほとんどです。
その時には実体験が大事になります。正解がないからこそ、体験というのは一番説得力があるものです。
▼気配りができるか
グループディスカッションはチームで成果を出せるかを見ています。
チーム感覚を持ち、気を配れるかがポイントです。
▼充実な議論をした上で、発表は絞ること
最後に広く網羅した議論の中で、要素のうちの1つに絞るようにしましょう。
そうしないと面白い意見になりません。
政策を考える上で「これもいいけど、これもいい、でもこれも良いかもしれません」なんて、意味のない議論はありませんよね?
4.グループワーク対策で毎日やるべきこと【対策に必要な参考書も紹介】
公務員試験のグループワーク対策では、ある課題に関して以下の手順で考える練習をしましょう。
①課題に対する要素を細分化
②要素ごとに対策を提案(1~3個程度)
③提案の評価(インパクトや時間・費用のコストなどの点で評価)
④制作の決定(発表)
要素を細分化して、対策を提案することは上記で述べた通りです。
要素の細分化に関しては、上記の「売上=店舗来店者数×商品購入率×商品単価」のように、細分化しますが、官公庁では「社会的視点と経済的視点」、「安全性と社会保障」などの要素で分けるのが良いです。
さまざまな社会課題に関して、自分の中で課外の要素を決めておくのが良いかもしれません。
そのあとは、出した提案に関して、自分で評価をします。基準としては政策のインパクトや時間コスト(どれだけの期間がかかるか)、費用コスト(どれだけの費用がかかるか)などで○、×、△などで評価すればおーけーです。
評価した上で、どの政策が一番良いのかを考えましょう。ここで大事なのは、政策の内容よりも、議論の過程だということです。
発表に関しては、議論の流れで話せば良いです。「私たちは課題に関して、○○の要素に分けられると思います。それぞれの要素に関して様々な政策を考えた上で、△△が一番効果的であると考えます。理由は私が□□の経験があり、もっとも効果を実感しているためです。」簡単にいうとこのような形です。
このような流れで、様々な社会課題に対して、毎日考えてみましょう。
そのために必要な参考書は、論文対策のものでオーケーです。
論文対策でもっともおすすめはこちらになります。
以上になります。
ご質問等があればご気軽にどうぞ!